「少女たちは傷つきながら、夢を見る」――AKB48白熱論争読んだ!

ぐぐたすでやすすが面白いって言ってたから読んでみたらめちゃめちゃ面白かった。

Evernoteにためてた引用をこっちでも。もっと思ったことひとつひとつ詳しく書きたい。。。

小林 だとすると、なおさら歴史を帯びたアイドルじゃないと、魂の凝縮された言葉はつむげないよ。せいぜい1年か2年の歴史しか持たない人間が上位になっても、そこから発せられる言葉は全く面白くなくなる。
宇野 だけど、桶狭間から本能寺まで20年ぐらいしか経っていなかったんですよ。あの当時、誰があの信長が偉くなると思ったか。

中森 僕は、もしかしたらAKBは「反戦後日本」もしくは「反時代的」な存在ではないかと思ったんです。そこで言う時代とは、古市憲寿が言う「絶望の国の幸福な若者たち」に代表される現状ですよ。力量を試されることもなく、そこそこうまくやれるのが今の時代でしょう。昨今、よく議論されているベーシックインカムも、まさに「勝負しない仕組み」ですよね。ところがAKBはそんな時代の方向性とは逆に、すべてを晒されて勝ち負けを判定される。そういう圧倒的な反時代性があるからこそ、これだけ熱狂的に支持されるわけですよ。では、なぜ彼女たちは裁判にかけられ、国民の前で公開処刑されるのか。これはある意味、罰を受けているんです。何についての罪を問われているのかといえば、それは「夢」を持つことに対する罰だと思う。
小林 すごい話になってきたね。
中森 今の世の中では、夢を持つことが許されないわけですよ。大人は「夢を持て」と言うけれど、いざ若者が夢を語りだすと「現実を見ろ」と言う。ツイッターでノマド系の連中の愚痴を見ると、実にそんな話が多い。実際、今はみんな公務員が終身雇用の会社で働きたいと思っていて、夢なんかない。ところがAKBの子たちは、明らかに現実の日本の許容度を超えた夢を持っている。それに対する罰ですよ。

濱野 僕もぱるるを始め、メンバーに「投票したよ」と声をかけるんですけど、実に神妙な空気になるんですよね。メンバーのすごく緊張しているのが直に伝わってきました。いわば処刑前の面会ですよ。
ただ面白いのが、選挙での上位メンバーのスピーチを聴くと、その握手会でファンにかけられた言葉を紹介する子が多いんですよ。きっと、その言葉を糧にしているんでしょう。そういう身近なファンとの関係性、一つ一つの温かい言葉があるから、公開処刑の場に出ていけるんじゃないか。握手会がなくて総選挙だけだったら、僕は機能しないと思うんですよ。あんなテレビで全国民に晒されることに堪えられないですよ。


「選挙の政見放送で、『去年3位をいただいて、ステキな夢を見させていただきました』と言ったら、ファンの方が握手会で『夢で終わらせないからね』と言ってくださり、私はファンの皆さまに支えられているんだなと改めて実感しました」

濱野 例えば握手会で、ファンに「その髪型いいよ」と言われる程度のことでも、回数を重ねれば、彼女たちを輝かせるきっかけになるんですよ。「あ、みんなこの髪型いいって言ってくれるな、じゃあこれからもそうしようかな」みたいな感じで。そういうミクロな会話が積み重なって、彼女たちの見た目・体つきまで変わっていく。
中森 最初から美人の子には、そのストーリーがない。ファンはその変化を見たいという面があるわけだよね。
濱野 まさに「成長を見守れるアイドル」なのであって、そこがすごく面白いんですよね。でも、だからこそ今回みたいな選挙結果が続くのは辛いんだよね。何も変わらないことを意味してしまうから。

小林 今の若い子が、ああして簡単に半チチとか撮って、彼氏に送ったりしてるわけ?
中森 やってますよ。
小林 許し難いよ、本当に。

宇野 ネットで批判するだけなら誰でもできるし、ほとんどタダだから簡単なんですよ。これはインターネットのネガティブな側面ですが、当然同じ特徴はポジティブにも作用する。たとえばフェイスブックの「いいね!」ボタンを押すという行為はものすごく手軽だし、タダでできる。けれど、あの「いいね!」をもらうことで、ライトな承認欲求を満たしている人ってたくさんいると思うんです。これって世界の総幸福量を上げていると思うんですよね。