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玉井恵里子さん|インテリアとリフレーミング

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今回のブログは大学の授業についてのブログです。これからも毎週多彩な講師の方に来ていただく、大学院特別講義[リフレーミング]の授業を聞いてのメモや、自分の感想などを書いていきます。

第4回目の先生は、インテリアデザイン総合事務所 株式会社タピエ代表の玉井恵里子さん。

玉井恵里子|TAMAI Eriko

京都生まれ。
92年イタリア高級家具メーカー株式会社アルフレックスジャパンより独立し東京代々木にインテリアコーディネート事務所「タピエ」設立
大阪 南船場に雑貨とギャラリーの店「タピエスタイル」設立
大阪 南堀江にレンタルショップ「タピエマテリアル」設立
インテリアデザイン総合事務所「株式会社タピエ」に発展

京都工芸繊維大学大学院修士課程修了
工芸科学研究科造形化学先行博士課程

タピエ流『目憶力』

目憶力=目で記憶すること

玉井さんのデザインプロセスは、自分の「デザイン・空間・モノ・情報に対する強い好奇心」を目憶力により選別し、ストック。そして仕事でそのストックを活用する。
ストックを分析し、必要なトーンを選択・組み合わせる。
そこからさらなる探求をする、というプロセスを踏んでいるそうです。

玉井恵里子さんのデザインプロセス

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タピエについて

さて、冒頭の経歴の紹介の際にも書いた、タピエという会社の3つの部門についての話に移ります。

  • インテリアコーディネート事務所「タピエ
  • 雑貨とギャラリーの店「タピエスタイル」
  • レンタルショップ「タピエマテリアル」

「インテリアコーディネート事務所だったタピエが雑貨のお店やレンタルショップを?」 と思うところですが、玉井さんはコレクター!なのです。

玉井さんは、年間60日海外へ。オークションだったり蚤の市だったりでいろんな雑貨やインテリアを手に入れているそうです。

そうして世界中を旅したり、作家さんと友だちになっているうちに、「雑貨を売るお店を始めよう」「コレクションを倉庫に仕舞っておくより人に貸したほうがいいのでは?」ということから始めたんだそうです。

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この3つのカテゴリーに共通して求められるのは「企画力、人のネットワーク、情報」。

  • 情報・モノ・人・ネットワーク・流行の牽引
  • 場所に行くことでネットワークを作る。
  • 新しいイメージを手に入れに行く。
  • 敏感な人は、過去に良かったものを同じタイミングで思い出す(流行を生み出すサイクル)

玉井さんの“カワイイ”お仕事

大阪ってどんなイメージ?

玉井さんは京都生まれで今は大阪でお仕事をなさっています。

どうして大阪といえば、「たこ焼き」「通天閣」「くいだおれ」「阪神タイガース」ばかりクローズアップされるのだろう? という思いから出来たのがこちら

ZAKKAな大阪

大阪の文化スポットなど、“カワイイ”をたくさん紹介するガイドブック。やー、かわいい! かわいいです。なんだか今回は「可愛い可愛い」という言葉が飛び交う講義です。

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ZAKKAな大阪―かわいい発見ガイドブック

ZAKKAな大阪―かわいい発見ガイドブック

Kawaii

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玉井さんはパリで日本の「カワイイ」という感嘆詞をテーマに、日本のクリエイターを紹介する展示会を開催。

「カワイイ」文化を世界へ発信、「Kawaii et cetera展」来年1月パリで開催 | ファッショントレンドニュース|FASHION HEADLINE

展示会の概要にも書かれていて当日玉井さんも仰っていたことですが、「カワイイ」ということばについてです。
この「カワイイ」という言葉は、わたしも含めた若い日本人の女性がよく使う言葉で、説明するには複雑すぎる多様な感情です。

「カワイイ」なら、「どうカワイイのか?」「なぜカワイイのか?」と、きちんと言葉で表現できる人間、デザイナー、そしてブロガーになりたいものです。

日本では、「カワイイ」は未だサブカルチャーの域を超えず、特に芸術の世界では、
「カワイイ」という表現は軽んじられる事が一般的です。
しかし、この言葉で評される創造物(creation)が、日本はもちろん、世界で注目を集め始めている事も事実です。
日本の文化は、言語よりも「気配」や「間」など、言葉の存在しない感性が大きな割合を占めます。
慈しみ・愛らしさ・あどけなさ・不器用さ…など、「不完全なもの」に対する親近感から生まれる、
言葉では表現しきれない多様な感情。これを日本の女の子たちは、「カワイイ」というシンプルな一言に内包し、
その絶対的主観を他者と共有しています。それは学術的な分析をすればするほど減退していくような、
心の奥底から湧き起こる非常に純粋な感動です。

Exhibition Details / 展示会概要 | パリ展示会「Kawaii et cetera」

最後に、玉井さんは日常でのデザイナーとしてのポイント教えて下さいました。

ポイント1 『目憶力』を鍛える

  • 書籍・映画・美術館・建築物・旅行
  • 目憶力はつまり目利き
  • 見る力を鍛えるアスリート

ポイント2 『身近気づき力』を鍛える

  • いつもの道順を変えてみる
  • 日本をゆっくり旅する
  • 感動をメモする
  • 視点を変え、新たな「気づき」
  • 感性の「引き出し」

ポイント3 『バランス感覚』を鍛える

  • 高級なもの、リーズナブルなもの両方の良さの究極を見る
  • 何がしたいのではなく、何が出来るかを考えてみる

ポイント4 現場主義

  • 実際に見る、手触り、空気感、光、寸法など
  • 「五感」をフル活用する

この授業でのリフレーミング

この授業でのリフレーミングは、まさに日常生活のリフレーミング。身近なものから気付くこと、そして目憶力でそれを選別(目利き)すること。

私も見るぞー!!!