隈元章次さん|ビジュアライゼーションとリフレーミング

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今回のブログは大学の授業についてのブログです。これからも毎週多彩な講師の方に来ていただく、大学院特別講義[リフレーミング]の授業を聞いてのメモや、自分の感想などを書いていきます。

第6回目の先生は、 SITE 4D代表の隈元章次さん。

隈元章次|KUMAMOTO Shoji

1976年、鹿児島県生まれ。98年、東京商船大学(現東京海洋大学)卒業。
大学在学中からソニーでウェブサイトの制作に携わる。
00年、スタジオサイトフォーディー(現サイトフォーディー)設立。

サイトフォーディー 代表取締役/クリエイティブディレクター 隈元章次 | BCN Bizline

隈元さんのデザインとの出会い

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隈元さんは、経歴を見るとわかるとおり、デザインの学校を出ていないのだそうです。
デザインに出会ったきっかけは、坂本龍一のインターネットライブ「ヤマハデジタルワールド'97」
グランドピアノだけが用意してある少人数でやったイベントで、あらかじめ1000人のインターネット越しの観客に、アプリケーションをばらまいておき、そのアプリからひとり1音でグランドピアノを引くことが出来るというもの。そこに坂本龍一がピアノで即興演奏をしていく。いわば世界中の1000人と教授1人の即興演奏。

そのライブに感動し、デザインとテクノロジーの勉強をし始めたんだそうです。

SITE4Dのデザインについて

Roland V-Drums Friend Jam

ローランド社の売上の多くを占めている電子ドラムのブランド価値を高めるには? と考えて制作されたのが「V-Drums Friend Jam」
どうやってドラムに熱中させるか? ドラマーがドラムを叩いている間にマウスやキーボードを操作するのは想像しがたいです。と考えた時に、ドラム自体にコマンドをアサイン。

データをリアルタイム解析で解析し、世界中のユーザーでランキングを争い、熱中させる。
今までどこの国ではこんな音楽が流行っている、などなんとなくの情報しかなかったものが、ユーザーが叩いているデータをリアルタイムで見れるので、マーケティングのデータも収集できる。すごい。

ギター版の「Guiter Friend Jam」もあるのだとか。

どちらも、演奏の最後に「じゃーん!」ってやるとツイート出来るらしくて、すごいやってみたい。楽しそう。

さらに、動画を見ていても描画が遅れたりしないのが印象的です。
隈元さんはとにかく「描画パフォーマンスは絶対に諦めないエンジニアになる」と仰っていました。

sustinabee [サスティナビー]

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Sustainabee

CSR活動を広めるための活動をしているのだそうです。

はじめたきっかけは、「デザイン会社を10年続けるのが難しい」ということから、社会のために出来ることは? と考えたんだそうです。
デザイン会社ができる社会貢献は、「伝達するしくみをつくる」ことなら出来る。だから、無償でやる。という活動を始められたそうです。

企業のそれぞれのCSRのページを見ると、「文字が細かい……!」ってなる。
いいことをしているのに、伝わらない。のは良くない。だから、ワンビジュアルでつたえるお手伝いをする。

潜在的な情報を見出して新たなプロダクトをつくることはできる 会社はつくることができる

クライアントとのやりとりについて

コンセプトモデル

  • 新たな価値を模索する
    • まず、簡単なムービーを作ってガツンと見せてみる
    • そういうのもありなのね、みたいな
    • すこし突飛なコンセプトモデルでも、「この方向いいな」と思わせて、一歩先にいって製品にするときに一歩戻るイメージ

プレビズ

  • プレビジュアライゼーション
    • プロダクトの最終形を早い段階で提案する
    • プログラムなしでいいから、1分でもいいから、ムービーつくっちゃう
    • クライアント企業と開発チームとの脳内イメージを一致させる
    • 「こんなんじゃなかった!」ってことがおきない

情報を可視化していくとビジネスが変わる

「その企業が持つ情報はなに?」

ローランドの場合は「音」。
隈元さんは、各産業ごとに1社、「やりたい仕事」「その企業が持つ情報」、それをスプレッドシートに書いているのだそうです。そうすると、必ず仕事ができる(とのこと)。

オリンピックを控えた東京で、必要とされるのは「ビッグデータを活かしたデザイン」と隈元さん。
膨大な情報をどうやっていろんな人に届けるか? をテーマに考えるのは難しそうで、おもしろそうです。

この授業でのリフレーミング

数の多いデータを扱うときに、どのように魅せれば人に伝わるのか、枠にとらわれずに考えることが大切です。
隈元さんははじめから用意されている地図や、グラフなどは使わず1から自分でデザインすることで他にはないデザインを実現されているように思います。

「企業の社長はデータを風向きのように扱う」として、数ではなく円が回るようなデザインにしてみせたり。

その感性ってどこで身につくんだろう……。考えるしかないですね。