山崎和彦先生|体験とリフレーミング

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今回のブログは大学の授業についてのブログです。これからも毎週多彩な講師の方に来ていただく、大学院特別講義[リフレーミング]の授業を聞いてのメモや、自分の感想などを書いていきます。

第8回目の先生は、山崎和彦先生。

まず改めてリフレーミングとは、というところから話が始まりました。

フレーミングとは

新たな観点(フレーム、枠組み)で、状況を捉えること

  • フレーミングとは、日常的なものの捉え方
    • 例:朝起きるための目覚まし時計
  • フレーミングとは、新たな観点で状況をとらえること
    • 例:気持ちのよい目覚めをするための道具
  • 同じ物事でも、観点を変えると、ある角度で見たら長所になり、また短所に るる。
    • 例:電車が遅れて困った、遅れても事故もなくよかった

意味のフレーミングと状況のリフレーミング

意味のリフレーミング

ある状況にたいして、意味付けを変えること

フレーミング
電車が遅れたので、残念な気持ちになった

フレーミング
電車が遅れたが、大事故にあわずにすんでよかった

状況のリフレーミング

意味は変えずに、状況を変えること

フレーミング
この目覚まし時計は、いつも時間が遅れて困る

フレーミング
この目覚まし時計は、いつも遅れるので、遅れても大丈夫な、休日用に使おう

山崎先生のリフレーミング

山崎先生自身のリフレーミングについてお話いただきました。
先生は以下の2つの視点でリフレーミングしているそうです。

1. 異なる文化からの視点

外資系企業のデザイナーデザインマネージャーとして多くの海外での経験があり、現在も継続的に海外に出かけるだけでなく、海外の企業や大学とも継続的なコラボレーションをしている。新しい発想をする場合に、「別の国や別の文化の場合はどうであるか検討すること」によりリフレーミングすることができる

2. 多様な役割からの視点

大企業社員、中小企業社員、外資系社員、大学教員、研究者、コンサルタント、デザイナー、コミュニティのオーガナイザー、学会の委員など多様な役割で活動している。
新しい発想をする場合は「多様な役割から発想すること」によりリフレーミングすることができる。

この授業でのリフレーミング

先生のリフレーミングを自分に当てはめて考えると、その2つどちらも厳しいなと感じました。片手で数えられる回数くらいの渡航経験しかないですし、今の自分の社会的役割は学生であることくらいだからです。

しかし、講義で話していただいた鈴木康広さんのリフレーミングに、「見立て」の視点が取り上げられており、おもしろいなと思いました。

対象を他のものになぞらえて表現すること(メタファー)が見立てだとすると、深夜ラジオを聞いている時に上手いこと他のものに見立てていると感動する。声でしか伝えられない場合に、「分かりにくいカテゴリーに属する対象を、より具体的で分かりやすいカテゴリーに属する対象に見立て」*1てくれるということは、自分だけでなくそれを聞く人にも有効すぎる。

鈴木康広さんのファスナーの船は、船をスライダーに、引き波をエレメントに見立てていて、より身近に具体的でわかりやすく表現されていて素晴らしいなと思いました。

*1:瀬戸賢一『空間のレトリック』