「滝本夢絵日記」 最高におもしろかった

いつも聞いているラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の「春の推薦図書特集」で取り上げられていた「滝本夢絵日記」を新宿の紀伊國屋でやっているタマフルブックフェアで買ってきた。読んだ。これが本当におもしろかった。

なので、私のこの記事見なくても、タマフルpodcast聞けば事足ります。光浦靖子さんの推薦図書も紹介されてるのでそちらもぜひ。

2015/04/13 4/11 サタデーナイトラボ「春の推薦図書feat.光浦靖子 です。

この本、タイトル通り滝本淳助さんという方のみる、おもしろい夢の絵日記、という内容。「滝本さんって誰?」と思うと思うのだけど、正直私にもよくわからないです。カメラマンの方のようなのですが、そういった職などというのは本質的にはどうでもよくて、つまりは「おもしろいおじさん」なんだと思う。おもしろい人の夢日記を読む。その夢絵日記をひとつひとつみながら、滝本淳助さんと久住昌之さん*1がちょこちょこっとあーだこーだ話してる。もうわたしは、滝本さんの言葉遣いが好きになってしまいました。そんな本です。

滝本夢絵日記

滝本夢絵日記

タマフルでも話されていたけど、他人の夢の話って大抵おもしろくない。でもどうやら、滝本さんには独自の世界があるらしく、滝本さんが見る夢はなんだか短編小説とか物語になりそうですごくおもしろい。あとは、なんというか決して上手じゃない絵と、タイトルの付け方が天才的です。

104本収録されてるのですが、私の好きな夢絵日記をいくつか。

金魚の靴

街で僕の前を歩く、女性の靴のかかとを支える部分が水槽になっていて、それぞれ金魚が泳いでいる。今年の夏の流行りなのか、と思う。

夏の置き場所

海辺を散歩する。元海水浴場のはずれまで来てしまった。あ、夏に必要なものが、すべて収納されている倉庫がある。見てはいけないものを見てしまった気持ちだ。そうか、夏はこうして置いておくのか、と思う。

艶出し

背広を新調した。接客をしてくれた店員が、奥の作業場を見せてくれると言う。「お品物を一回、鰻のタレに漬けて仕上げますと、いい艶が出て、良くなりますよ」と言う。僕も確かにそうだろうな、と思う。

犬が秋刀魚に首をしめられる

噂では聞いていた。この道では秋刀魚が野良犬の首をしめるということ。実際に見るのは初めてだ。秋刀魚は犬が死んじゃうほど首をしめるわけではなく、イタズラ程度だ。秋刀魚も遊んでいるのかもしれない。

耳却下

「なおゆき君誘ってテニス行くっていうのは?」「それは耳却下だよ!」と渋谷の女子高生の会話。耳に会話が入った瞬間、脳に届く前に賛成か反対か、了承か却下か決めて答える。今の女子高生は頭の回転が、すこぶる速い。

この最後の「耳却下」なんかは、むしろ流行っているのでは?と思うくらい使えそうだ。いまamazon見たら、kindleでも買えるのかよ!しかも1000円!と驚愕しております。でもこの本、なんとなく開くのに良い本だと思うので、紙の本でもオススメですよ。

滝本さん曰く「夢を覚えておくコツは、目が覚めても目を開けないこと」とのことなので、私も実践してみようと思います。でもわたし、夢ってみないんだよなー。

滝本夢絵日記

滝本夢絵日記

*1:孤独のグルメの原作者でおなじみ