「音楽をLINEする」というコミュニケーション

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定額制音楽配信サービス、どのアプリも3ヶ月無料キャンペーン中ということで、「3ヶ月かけてこの先どれにお金を払うか決めろ」という猶予期間が与えられていますね。

配信曲数が増えることを期待して本命の『Apple Music』、デザインが一番好みな『AWA』、そして「音楽をLINEする」というシェアが売りの『LINE MUSIC』。

この3つの中で、「音楽をシェアしたい」という気持ちが今の私の中に全く無い感情だったので、とりあえずやってみるか、と積極的に「音楽をLINE」してみました。

LINE MUSICのプレスリリースでも書かれていますが、

さらに、LINE MUSICならではの特徴として、LINEでつながっている友人やグループに、LINEのトークやアプリ上から楽曲やプレイリストを送り合うこと*1や、送られた楽曲をLINEアプリ内のトーク・タイムライン上で直接再生することができ、音楽をコミュニケーションとして楽しむことができます。

【LINE MUSIC】音楽×コミュニケーションの新たな体験を生む定額制オンデマンド型音楽配信サービス「LINE MUSIC」本日サービス公開 | LINE Corporation | ニュース

LINE MUSICでシェアされた音楽は、LINE MUSICを起動していなくてもLINEアプリ上で直接再生することが出来ます。なので、「LINEMUSICやってる?」と聞く必要がないのは良いですね。

ということで、ここはLINEの誘いに乗ってとにかく音楽をLINEしまくってみました。

ケース1「hideの新曲聞いた?」

2014年にリリースされたhideの新曲「子ギャル」は、VOCALOIDで彼の歌声が再現されたものでした。

昨年末のあの衝撃を、友だちに聞いてもらうっていうのはおもしろいかも、と思ってシェアしてみました。ちなみに、この再生マークをタップすることで音楽がLINEアプリ上で再生されます。

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友人はhideを聴くタイプではないので、この曲自体は好きじゃなかったみたいですが、hideを聴くタイプじゃない人にも気軽に聞いてもらって「人が歌ってると思う?」「えっ違うの?」という会話をLINE上で出来るのはかなり今っぽくておもしろい。

ケース2「シェア用の音楽」

「シェア用セレクト」(※少し経って「LINEで曲を送ろう!」という名前に変わっていました。)というトピックがあったので見てみるものの、その言葉の意味がよく理解できない。「シェア用」なんて烙印を押されている音楽ってどういうことなの? と思って見てみたら、どうやら「誕生日に送る歌」や「おやすみ〜というときに送る歌」が集められているトピックのようです。自分の年代で考えてみると、例えばデコメにBGMをつけるみたいな感覚なんだろうか、と思うものの、誕生日はまだしも「おはよう」や「おやすみ」を音楽とともに伝えるノリは、今の私にはないみたいですね。中高生の中で流行っていたらすごく萌えるのだけど。(だって私だって中学生のときはデコメで誕生日を祝うメールとか出してたし。今の中学生にはわざわざくだらないなって思われるかもしらんけど!)

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誕生日、朝、ハロー、おやすみ、好き、愛してる、ファイト、ありがとう、どんまい、ごめんね、乾杯、だいじょうぶ、待ってます、OK、頼む、お大事に、まかせろ、いいね。

は〜、これを音楽で伝えるのか、伝えるのか……?
ということでとりあえず誕生日でもない友人に送ってみました。

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自分の誕生日に音楽が送られてきたらちょっとビビるだろうな、と思います。

同じく、「おやすみ」の音楽もシェアしてみました。

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恥ずかしいので、なぜこの曲をシェアしたかを即時に教える私です。この協力してくれている友人には「いろいろ送るね」といって送っているのでいいですが、正直何も言わずに「おやすみをLINE」する勇気はないなあ。

中高生のわたしだったら

中高生時代バンギャだった自分は、東北在住中心のバンギャで集まったサークルのようなものに属していて、そこでみんなで好きなバンドの新曲の感想について語り合っていました。

前日にフラゲして、買ってから家に帰るまでの時間にCDを聞けないのが嫌で、わざわざポータブルCDプレイヤーで帰りのバスの中で聴いていたほどで、思春期の自分は「自分がそのバンドの曲や詞の意味の一番の理解者でありたい」し、「○○聴いた?」と言われたときに周りを唸らせるような批評を披露したかったのだろうと思います。

今はそんな熱量はどこへやらで、昔から好きな曲を繰り返し聞き続けるだけで新しい音楽を掘ったりしなくなってしまいました。

なので、新しい音楽をとにかく取り込んでいた中高生の頃にLINE MUSICがあったら? シェア機能は使っていたかな? と妄想。

その答えは、おそらく否です。その頃は今よりシェア機能は使っていなかったような気がする。

なぜなら、みんなが同じ音楽を買う前提の閉鎖的なコミュニティの中にいて、それ以外の人へ自分が好きな音楽を薦めたりなんかしない状況であったわけで、むしろ今より使う可能性は低かったかなって感じがします。今よりもシェアする理由がない。

自分の好きな音楽は、むしろ人に聴かれたくないと思っていたと思うし、今でもそうな気がする。音楽は音楽の趣味が合う人間とだけ話したい。

#nowplaying

Twitterの#nowplayingってハッシュタグの意味は、「今この曲を聴いています」そして「わたしはこのような音楽を聞く人間です」だと思うんですが、音楽をLINEするということは、「この音楽を聴いてください」ということであり、その曲を送られてきた人は聴いて会話しなきゃいけない。

LINEMUSICの総再生数を増やすには素晴らしい機能だと思います。でも、復活後のTMの新譜について語り合える友だちを持たず、誰かにシェアして聴かせてまで理解してほしいとも思わない私にはなかなか難しい。

いま憂歌団を誰かにLINEでシェアしたらどんなリアクションが返ってくるかなぁ。