爆笑問題カーボーイキング集結SP

人生がだるくなって、ほぼ1日中寝てるみたいなことを毎日毎日繰り返してた頃、月曜から金曜のJUNKがあったから生きていられた。

最新回の放送の録音を繰り返し聞いて、それに飽きたら過去の放送を聞き直して、昼だけ「たまむすび」を聞いて、1時になったらJUNKを聞いて、1日をむりやり終了させていた。まだradikoのタイムフリーなんかなかったし。

午前3時に放送が終わって、そこから日付が変わって、「ミュージックナビ〜昨日と今日との交差点〜」とかいう早起きの人に向けた放送に変わるのが苦痛で仕方なかった。いまはもう「Fine!!」に変わったけど、いまだにあの時間の枠は苦手だ。だってわたしはまだ夜の続きなのに、あいつら「おはようございます」とか言うんだ。この時間にきちんと早起きしてるひとがいることをわたしに教えてくるんだ。

Twitterはまだいいけど、Facebookなんて意識高すぎるクソしかいないので死んでもみたくなかった。

ラジオのネタ職人たちの投稿でしか笑えなかったし共感できなかった。

まあ、大学院を中退すると決めてから、というか親に言う勇気が出てからは、はやかった。親に謝る勇気が出るまでに、ラジオだけ聞いてずっと寝てる時間がちょっとだけ必要だった(ごめん!)。今は普通に元気に働いています。

キングとはいうけれど、神のような存在

あの頃のわたしが救われて、今でも欠かさず聞き続けている「火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ」。なんと、放送開始20周年企画として、歴代キングを集結させ、初の公開生放送をするという。

「歴代キング」って? ラジオでキングって何? って思う方もいると思うので説明すると、爆笑問題カーボーイでは、毎年年末に、その年のハガキ職人のナンバーワンを決める「メールNo.1グランプリ」=「M-1」という企画をやっている。そこでNo.1になった職人のことを「キング」と呼ぶのだ!

2006年第1回キングのステイゴールドさんをはじめ、毎年わたしたちを爆笑させてきた9人の優勝者が全員来るのだ。こんなの絶対観に行きたい。

はじめに観覧希望のメールをし。1週間後に「爆笑問題カーボーイ」という、わりと雑な件名の当選メールが届いた。

心臓が爆発しそうになって、会社で声にならない声で叫んだ。どれだけ嬉しいかということを席の近い同じチームのメンバーに伝えると、まあピンと来ていない感じの表情をしていた。

2017年7月25日火曜日深夜、赤坂・TBSで

その日は、緊張して緊張して仕方なかった。

キングのみなさんはどんなことを考えて投稿を始めたんだろう。こんな狂ったネタを思いつくなんてどんなヤツなんだろう。ずっと疑問に思っていたことが、今日少しでも聞けるかもしれない。

観覧の客として来るリスナーだってそうだ。平日の深夜1時から3時まで赤坂に来れるやつってどういうやつなんだ。お前もどうなんだという感じですが、まあわたしは翌日10時出勤だし11時半から会議がありました。

24時にウルトラマン前に集合し、スタジオに案内される。

爆笑問題の登場を待つ間にスピーカーから流れる「アルコ&ピースD.C.GARAGE」をリスナー50人で聞いたのが変な感覚だった。

「自分の肛門を覗き込んだら、肛門を中心に肉体が吸収され、アナルだけがリビングに残った」というネタが読み上げられ、思わず笑う。いつもは家のベッドの上でひとりで笑っているのに、今日はみんなが行儀よく椅子に座って聞いて笑っている。うわあこれはなんか変な空間が出来上がっているなと思った。

爆笑問題が登場するが、わりと何度か生で見たことがあるので、むしろ作家の高橋さんが本当に綺麗なオールバックなことに感動。ミーハーです。

午前1時、放送開始。ウーチャカがいつもの「どうもこんばんは爆笑問題田中裕二です」で始めようとするものの「どうも」で声が上ずり大爆笑。太田さんにモデルガンで撃たれて感無量。

タイトルコールを全員でやろう、という田中さんがいい、「火曜JUNK!」とがなる。

爆笑問題カーボーイ

2人のタイトルコールが大好きなのでちょっと残念だったけど、自分がそこで声を出したことにブワッといろんな感情が溢れてやばかった。

そこからはもう、CM中のことだったかCM開けて本編に起きたことだったかも定かじゃない。

公開録音が終わり、コンビニに寄って飲み物を買おうとしたら、マガジンの表紙に『FAIRY TAIL』が最終回と書いてあって驚いた。

帰りに家のある渋谷へ向かうタクシーの中、「生きててよかった」と思った。痛いしクサいけど、「生きてても死んでてもどっちでも変わらないな」と思っていたあの日々を乗り越えて、「生きててよかった」そんな夜だった。

生きててよかった 生きててよかった 生きててよかった そんな夜を探してる

フラワーカンパニーズの「深夜高速」。

2009年に伊集院光深夜の馬鹿力」で紹介されて知ったのだが、そこから聴くと泣きそうになるくらいになった。恥ずかしながら、認めざるを得ないくらいに自分もそんな夜を探していた。

明るい夜に出かけて

佐藤多佳子さんの『明るい夜に出かけて』は、「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」のリスナー同士が深夜のコンビニで出会う青春小説だ。

ラジオリスナー以外が読んでもおもしろいのか正直わからない(自分はラジオに思い入れがありすぎる)のだが、ぜひ読んでみて欲しい作品のひとつだ。

いま私が好きなラジオはいつまで続くんだろう。

ほんとわかんないけど、びっくりするくらいおばさんになるまでラジオリスナーでいたい。

明るい夜に出かけて

明るい夜に出かけて